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お客さまへお伝えしたいことや
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価格についてのお知らせ (2002/09/01)

いつも Studio FAVA をご利用頂きまして、ありがとうございます。

お客様に対しては、心苦しいお知らせですが、9月アップ分の商品から、価格設定を少し変更させて頂くことにしました。

実は少し前から、商品の価格設定については、頭を悩ませていました。
少し長くなりますが、ご説明させてください。


オープンから2ヶ月半、商品の企画から製造、販売、管理までを、すべて一人で行い、この shop の運営をしてまいりました。
価格については、当初、顧問税理士の方とも相談して、「原価の最低ラインはこのくらい」という助言も頂き、自分なりに考え、計算して、設定しておりました。
しかし、自分が考えていたコスト計算と、実際に運営を初めてからの数字に、かなりの差があることに、気づきました。

具体的にわかりやすくご説明すると、
「この shop を運営しながら生活していくには、
1年365日、休み無く製作をしなければ(そうしたとしても)、食べていけない」
という状況であることに、遅ればせながら気づいたのです。
(気づいた瞬間、脳裏に浮かんだのは、啄木の“働けど 働けどなお 我が暮らし…”という詩でした…)

自分なりにコスト計算をして決めた価格ですから、できるだけ、この価格帯でやってみよう、と、これまで頑張って来ました。
しかし続ければ続けるほど、無理が生じ、このままでは、「自分が納得できる商品」を作ることができなくなる、そう思いました。
(内部的要因の他にも、仕入れている布の価格も、今年の春頃と比較すると、全く同じ布でも1-2割高い、などといった要因もあります。)

価格に反映させずに、なんとか続ける可能性も探りましたが、結果として、今回のお知らせをするに至りました。

どうか、ご理解頂けますよう、お願い申し上げます。


これを決めるまでの数週間は、本当に悩みました。

・現在の価格帯で作れる商品に絞ったらどうか? 
・企画だけ自分で行って、安く仕立ててもらうよう下請けに出してはどうか?
・仕入れの布地のクオリティを、すこし下げてはどうか?
などなど、いろいろな方策も考えました。
これらのことをすれば、たしかに今の価格帯で運営することは可能になるかも知れません。
しかしこれでは、Studio FAVA では無くなってしまうのではないか?
それが私の結論でした。

Studio FAVA の商品は、すべて店長である私が、1点ずつ手作りをしています。
布地の選択から始まって、その布地から得るインスピレーションを大切にし、その時々の“旬”の感覚を大切にしながら、形にしています。
上で書いたようなことを実施すれば、確かに shop は続けることができるかも知れません。
でも、どんなに頑張ったとしても、「価格が一番の魅力」では、続けることはできません。
価格競争では、絶対にユ○クロにはかなわないからです。
それ以前に、一番大切なこと。
そのような方針のもとに製作した商品は「私が着たい服」「私が使いたい物」というコンセプトに反することになります。

お客様の中には、「手頃な価格だから」という理由で、お買い求め頂いていた方もおられるかも知れません。
その方々に対しては、本当に申し訳ないな、と思います。
私の経験不足によって、コスト算出が間違っていたことが原因なのですから。


本当はこんなこと、わざわざお伝えしなくても、良いことなのかも知れません。
仕事柄いろいろな shop を見ていますが、開店当初は価格を低く抑えて、売れるようになってきたら、徐々に価格を上げる、という場合が多いですし、それが、普通のやりかたなのかも知れません。

でも、それはやっぱり、なんとなく、お客様をだましているような気がして、私にはできませんでした。
自分自身、いろいろなshopで買い物をしていて、「最初は安かったのに」と思うこともあり、一度そう感じてしまうと、やはりどこかでなんとなく、釈然としない気持ちが生まれてしまいます。
相手の見えない web shop だからこそ、私はできるだけ、いろいろなことを、クリアにお伝えして行きたいのです。


私がこの Web shop を始めるにあたって、大先輩の方から頂いた言葉があります。

「この商売では、御殿は建ちませんよ。手作りとはそういうものです。
 自分の楽しさを分けてあげる、そういう気持ちでなされば、長続きします」

私はこの言葉を、ずっと大切にしています。

御殿を建てるつもりも、濡れ手に粟の商売をするつもりもありません。
ただほんの少し、良い商品を提供し続けるための、楽しんで続けていくための、健やかな毎日を送るための基盤を、頂きたいなあ、と思うのみです。

お客様に「買って良かった」と言って頂けるように、コストを抑える努力は、出来る限り続けていきます。
と同時に、自分の技術の向上もはかり、感性を失うことの無いよう、良い商品を生み出してゆけるような努力も、怠らないように心がけてゆきます。

オープン当初から、お買い求め頂いていたお客様は、これまで支えてくださったお礼も込めて、「オープンセール価格」だったと思って頂いて、ちょっと得したかな? と考えて頂ければ、幸いです。

価格改定したとたん、売れなくなったら…? うぅ…ちょっと寂しいですね。
でもその時は…また考えます。(^_^;;

今後とも、Studio FAVA を、どうぞよろしくお願い致します。



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